3KではなくなったIT業界。プログラマー志願者の増加を考える。
Twitterを見てると毎日プログラミング勉強をしている人を見かけます。
ポートフォリオを作ったりして転職を検討している人も多く見かけます。
こんにちは、システムエンジニアをやっているそらいろです。
少し前からの兆候ですが、どうもプログラマーやエンジニアになりたいという人が増えてきているようです。
中には30代や40代から未経験で挑戦しようと考えている人も多くいます。
少し昔の話では、IT業界自体が3K(きつい、帰れない、給料が安い)と言われ避けられていました。
確かに残業が突発的に発生することも多々ありますし、その割には給料がなかなか上がらず大変な業界であることは間違いないです。
なのになぜか最近はプログラマーになりたい人がわんさか溢れかえっているという状況になりました。
今回はなぜ最近になってプログラマーになりたい人が増えてきたのか考えていきたいと思います。
Webプログラマーになるための勉強してたけどやっぱりゲームプログラマーにもなりたい、ブラックだけど
— はるゆきなの (@Haruyukinanoyo) November 19, 2020
今日ちょっといろいろあって、夢がひとつできた
— 水取キキョウ@厨二少年投稿者 (@kikyou_minatol) October 21, 2020
プログラマーになりたい
医療とか雑事に役立つシステムを作って徹底的に生産性高めてやりたい
早くWebデザイナーかWebプログラマーになりたいわ。
— 花岡 政廣 (@hanamasa1006) April 28, 2021
プログラマーになりたい人が増えてきた理由を考察
高給取りっぽい
まずは給料が高そうというイメージがあるのではという点です。
「Google」や「Facebook」といった「GAFA」系の企業が目立つようになって、そういった印象が付くようになっていると推測します。
日本でも、Yahooやサイバーエージェントといった企業は割と有名かと思います。
現実を話すと、こういった企業はIT企業全体のほんの一部なので大半のIT企業はそんなに高給取りと言うほどでもないです。
働いている側からすれば普通にサラリーマンですし、平均年収も500万~600万の間くらいに収まっているかと思います。
エンジニア、プログラマーという響きがかっこいい
システムエンジニア、Webエンジニア、インフラエンジニアなどIT業界の職種は特にカタカナ語が多いです。
こういった名前に惹かれるという人も多いのかもしれません。
AIとかデータサイエンティストとか、なんかかっこいいですもんね。笑
副業やフリーランスとして仕事しやすい
最近の動向として副業解禁の流れが国内に広まっているかと思います。
副業の定番どころでもある「クラウドソーシング系」のサイトを見ると、イラストやデザイン、翻訳業務など手に職がある人向けの案件が多いことに気づきます。
その中でも割と簡単に手が出せる副業として注目されているのが、WEB制作系の案件です。
作るだけであれば数日中に納品でき万単位のお金をもらえるので副業としての価値も高いです。
とはいえ簡単に始められるためライバルが多いのが難点です。
リモートワークやノマドワーカーに憧れている
2020年はコロナウイルスの発生と言うこともあり、世界的にリモートワークを推奨する動きが広まりました。
プログラマーのいいところはパソコン一台で仕事が完結してしまう点になります。
自宅で仕事というのも何ら問題なく行えますし、むしろ在宅での仕事が定着しつつあるという印象もあります。
流石に企業勤めの場合はノマド的な働き方をするとセキュリティ的によろしくないのですが、副業などでWEB制作する分にはノマド的にスタバで仕事をするというのも可能です。
働く場所という観点では自由度の高い仕事だと言えます。
エンジニアで成功しているインフルエンサーに憧れている
マナブさんや勝又健太さんというエンジニア系のインフルエンサーに憧れているという人は多いと思います。
お二人とも高給取りで自由な働き方をしている方なので、その背中を追う人も多くいます。
他にも月収100万達成したと謳う人もいるため、そういう人に憧れている方もいるかもしれません。
これについては中には胡散臭い人も多くいるので注意が必要です。笑
フリーランス+副業で月収100万は狙えるかと思いますが、将来のキャリアをきちんと考えておかなければいけません。
40代以上になって今と同じような案件が簡単に手に入るとは思えないですし、不安定な職業であるということは念頭に入れておくことをお勧めします。
簡単にプログラミング学習できるサービスが増えてきた
最近はとても便利なサービスが増えてきており、従来の参考書を使った味気のないプログラミング勉強とは違ったスタイルが確立されてきています。
Webページで簡単にコードを書いて学習できるサービスや現役エンジニアをメンターにおけるプログラミングスクールなどがそれにあたります。
これだけ学習環境が整っていれば、挫折者も減りプログラマーを目指す人が増えてもおかしくありません。
当ブログでも学習サービスやプログラミングスクールの記事を書いているので参考にしてみてください。
現役エンジニアはこの流れをどう考えるか
僕からすれば、プログラマーやエンジニアという職に興味を示してくれる人が増えるのはとても良いことだと思います。
自分の立ち位置を目指してもらっているということを考えると誇らしい気持ちになります。笑
ただし、あまりいいところばかしに目が行ってしまい天国のような職業だと勝手に想像してしまうのは良くありません。
- プログラマーの仕事はコードを書くだけではない。
- 突発的な残業も発生するし、大して給料も高くない。
プログラマーの仕事はコードを書くだけではない
プログラマーの仕事はコードを書くことだけが仕事ではありません。
テストをしたり設計をしたり、上流工程になれば要件定義を行ったりします。
またインフラ系は関係部署や関係会社が関わってくることが多いため、そういった人たちとの調整を行ったりもします。
下記に僕がプログラマー時代に体験した業務を記載した記事があるので是非参考にしてみてください。
突発的な残業も発生するし、大して給料も高くない
プログラマーは、働く時間を自由に決められて給料も多くもらえると思っている人も多くいるかと思いますが、そんなことはありません。
働く時間に関しては、フレックスタイム制を導入している企業も増えてきているので勤務時間を自由に調整できるのは確かです。
ただ残業が突発的に発生することが多々あります。
例えば、不具合で予定通り進捗できなければそれをカバーするために残業します。
最悪なパターンとしては、炎上案件(納期前なのに開発が間に合っていない案件等)に突然招集されることです。笑
給料については、一般的なエンジニアであれば普通のサラリーマンと大差ありません。
技術力が優れているというだけの理由で給料が爆発的に増えるという職種でないというのも押さえておきたいポイントです。
とりあえず堅実に行きましょう
Sierを目指すでもWeb系エンジニアを目指すでも良いです。
ただ、いきなりフリーランスになったりSES系企業に入ってしまうというのはお勧めできません。
プログラマーもピンキリの職業ですし、業界特有の問題などあったりします。
まずは自社内開発のエンジニアとして働ける企業を選び実力をつけていくことをお勧めします。