【コードを書かない】プログラマーがNoCode(ノーコード)に対して思うこと【現在のプログラマは淘汰されるのか】
今回は最近話題に上がりやすい「ノーコード」について思うところをお話します。
「ノーコード」とは、プログラミング言語を全く記述せずにアプリケーションなどを作成する方法です。
これが本当ならプログラミングをやったことがない人でもチャレンジしてみたいなと思うのではないでしょうか。
既にこの「ノーコード」は実用化され、海外では割と使われているらしいです。
日本でも事例が出てきているとかなんとか。
考え方自体は昔からあったのですが、最近になって動きが顕著になってきたという感じです。
ざっくりいうとWordPressのようなもの
超ざっくり言ってしまうと「WordPress」のようなものです。
ご存じの方も多いと思いますが、「WordPress」はブログやホームページを簡単に作れるツールです。
最たる特徴と言えば、コードを書かずにブログやホームページなどのWebサイトを作成できるところにあります。
このブログも「WordPress」で作成していますが、ほぼコードには触れていないです。
「WordPress」はWebサイト特化のような感じですが、最近の「ノーコード」ツールはアプリケーションなども作成できます。
単純に会員制のIDとパスワードを入れるようなものを作ったり、別のアプリケーションと連携させてあげることもできます。
中小規模の会社が利用するアプリケーションなどはこれだけでそこそこのものが作れてしまうというイメージです。
欠点的な話
4つほどに分けて考えます。
自由度の高いものが作れない
当然ですが、用意されている部品だけの「ノーコード」ツールよりかは、プログラミング言語で作った方が自由度の高いものが作れます。
部品すら作ってるのが今のプログラミングなので当たり前の話といえば当たり前の話になります。
このボタンを押したらログインするとかCSV吐き出すとかそういったものであれば、「ノーコード」だけでも問題ないと思います。
ただ、内部的な計算ロジックであったりとか複雑なアルゴリズムついては厳しい面があります。
オリジナリティが出しづらい
一つ前のものと似たようなものですが、アプリケーションとして似たようなUIのサービスが乱立する可能性があります。
「ノーコード」にもいろいろツールがあるのですが、デザイン面やできることが似たり寄ったりになるので、一つ頭を抜けるにはオリジナリティを出す必要があります。
アイデアで勝負したり圧倒的なカリスマ性でユーザーを集めたりという手法もなくはないですが、大抵の場合はプログラミングで細かい要望に応えていく必要があるのではないかと思います。
「ノーコード」ツール自体が何らかのサービスに依存していることがある
プログラミング言語だと開発用の環境にお金がかかることはありますが、言語自体は無償で利用できるので何かに依存しているということはないです。
しかし今でている「ノーコード」ツールはそれ自体がサービスとして展開されているので、お金がかかってきてしまいます。
自分で何かを作っても毎月や毎年、お金を持っていかれるようになります。
また、「ノーコード」ツールを移行したいといった場合にも簡単にできません。
今使っている「ノーコード」のサービスが終了するとなったら大変ですよね。
データを抜き出してもらえるのかなど、保証の確認は大切です。
バグがあったらどうするの?
「ノーコード」に頼り切ってしまっている場合の話になりますが、バグが発生した場合に何が原因か分からなくなる可能性があります。
サポートデスクに問い合わせを入れることもできますが、緊急性の高いバグの場合でもすぐに回答がもらえないことも想定に入れなければいけません。
また、原因が分かっても「ノーコード」側のツールの修正を行わなければいけないこともあります。
自分の領域で起きた問題であれば何とか対応できますが、そうでなければお手上げじゃないかなと思います。
とはいってもメリットはある話
プログラミングを知らなくてもサービスを展開できる
「ノーコード」と言ってるのでプログラミングは必要ないです。
アイデアがあれば、個人でもビジネスを展開できる時代になります。
やろうと思えば学生からでもアイデア勝負でビジネスに参戦できます。
「ノーコード」ツール自体を覚えないといけないというハードルはありますが、プログラミングよりも気軽にサービスを展開できるようになるのではないかと思います。
お金をあまりかけずにアプリケーションを作成できる
物によりますが、アプリケーションの作成をプロに頼もうとすると100万単位でお金が必要になってくることかと思います。
そこのお金をあまりかけないで、アプリケーションを作成できるというのはメリットではないでしょうか。
またお金がかからないことによって、気軽にアイデアを試してみるということができるようになります。
プログラマーは生き残るのか
欠点としてあげたものが解消されなければ、プログラマーは生き続けると思います。
理想的なのは、「ノーコード」と「プログラミング」の融合です。
「ノーコード」で大部分は作成するけど、細かい部分は「プログラミング」でやるよといった感じです。(ローコードのイメージ)
「プログラミング」の作業では、分かり切っているようなことを淡々と書いていくような時間も結構あるので、そこが自動化されることはいいことかなと思います。
プログラマーに求めらえるのは、「ノーコード」以上の「プログラミング」知識ではないでしょうか。
まあそんなすごい知識ではないですが。笑
まとめ
「ノーコード」の発展は目を見張るものがあります。
個人開発や中小企業での開発などで強い力を発揮するのではないでしょうか。
表に出せるレベルまで上がってきてはいますが、まだまだ発展途上とのことなので今後の動向に注目していきたいと思います。