UiPathでRPA開発やってみた件。ローコードツールはエンジニアが使うべきなのか。
久しぶりにエンジニアっぽい記事だします笑
お仕事でUiPathというツールを使ってRPA開発をやったので、その時思ったことをつらつら書き残しておきます。
UiPathについて
UiPathはRPAツールなので、事前にどのような動作を行うか定義しておけば、その定義に従って自動で画面を動かしてくれるツールです。
アクティビティと呼ばれるブロックをフロー形式で配置していくことで、コードを書かなくてもある程度の自動化ができてしまうのが面白いところです。
詳細は公式ページや、他の人の記事の方が分かりやすいのでこの記事では省きます。
UiPathで開発をして感じたこと
学習難度は極めて低い
UiPathはローコードツールになるのでエンジニアとしての技量はそこまで求められません。
新卒の子に任せても割とすぐに使いこなせてしまうため、プログラマーの走りとして経験してもらうのにはいいものだと思います。
ただしエンジニア界隈で言うぬるま湯プロジェクトになるので、スキルをがんがん上げたい人には長居したくない場所かと思います。
僕はぬるま湯好きなんで、UiPathで永遠に開発してても良いですが笑
開発やテストに案外時間がかかる
例えばWeb画面を自動化する場合、UiPathではページ遷移ごとに読み込みが終わるまで待機しなければなりません。
これはUiPathがあくまで自動化でツールであり、人が行う動作をなぞるためです。
うまくスタブをかませていかないと、事あるごとに待機時間が設けられ意味もなく時間を浪費します。
処理の切れ目を意識してシーケンス分けをしておかないと、最初から最後までノンストップで動かさないといけなくなります…
作った自動化ツールの管理はどうするか
短時間で様々な自動化ロボットを量産できるので、IT部門で管理しようとすると無理が出てきます。
Excelのマクロを管理しているIT部門なんてそうそうないですもんね。そんなイメージです。
最初のうちは管理できても、ゆくゆくは部署ごとに各々管理してもらう形になると思います。
思ったより量産速度がえげつないです。笑
UiPathが使いやすいという裏返しでもあるんですけどね。
現場の人が自分で作った方がよい
そもそもエンジニアがUiPathで自動化させるというのは如何なものかという点があります。
Excelのマクロを覚えるよりも簡単に自動化させれるので、IT部署でなく各部署の人に自動化してもらった方が良いと感じます。
現場で作って現場で管理が最良そうです。最初の方だけIT部署がフォローとして入れば問題ないかと思います。
いわゆるエンドユーザーコンピューティングですね。
誰も仕組みを理解できない野良ロボットが生まれる可能性があるのでITリテラシーの向上は必須です。
結論
RPAツール自体はすごくいいものです。単調作業で時間がかかるものは特に効果が出やすく、夜間に動かしておけば自分の代わりに働いてくれたりします。
個人利用でもWebスクレイピングなどで活用出来たりします。
ただエンジニアがわざわざお金を取って作るレベルの物ではないかなと思います。
まだ世間のITリテラシーが上がってないので、いきなりUiPathを渡しても使いこなせないと思いますが、近い未来には使いこなしていて欲しいと思うばかりです。
ローコードツールはエンジニアが使うべきか、一般社員が使うべきかの一端が頭をよぎった。そんな経験でした。